紅玉のタルト・タタン

紅玉を見つけると、やっぱりこれでしょう、というわけでタルト・タタン。
昔ながらのアップルパイもおいしいですが、ほろにがのカラメル味のタルト・タタン、好きなので。
それにパイと違ってりんごの上にパイ皮1枚だけのせて焼けばいいから簡単だし。
りんごのお菓子は基本的には紅玉がいちばん、と思っているので結構季節限定です。
紅玉が出回る時期って短いし。*1
紅玉はかなりすっぱいりんごなので、生で食べるのもあたしは好きですが「ふじ」とか食べ慣れてるとすっぱくて食べにくいと思う人もいるかも。
でもお菓子に使うなら、絶対紅玉のような固めのすっぱいりんごが向いてます。
お菓子は砂糖を使うので、りんごそのものに酸味がないとどうしても甘いだけになって味が間抜けるので。
甘いりんごしか手に入らなければ、レモンを使ったりもするけど紅玉があれば酸味を補う必要はありません。
紅玉がなければ、ジョナゴールドなんかもいいかも。
りんごは皮をむいて大きめに切り、フライパンでカラメルソースを作っておいて、ざっと混ぜ合わせつつ炒めます。
どちらにしてもオーブンに入れるので、ここで火を通す必要はなし。
パイ皮は層になるのじゃなく、ビスケット生地みたいなショート・クラスト・ペイストリーにしました。
粉に冷たいバターを刻んで入れ、指で大まかにつぶしつつさらさらの状態にしてミルクを加えてざっとまとめたもの。(使う前に1時間くらい冷蔵庫で休ませておく)
炒めたりんごをパイ皿に並べて、上にのばしたパイ皮をかぶせてオーブンで焼くだけ。
焼けたら、気をつけてお皿の上にひっくり返す。これが写真の状態。
パイ皮を作るのが面倒なときは、りんごだけカラメルと炒めてヴァニラ・アイスクリームと一緒に食べるとおいしい。
食事の後のデザート向けかな。ごはんのあとのパイのお菓子は重いから。
りんごのブランデー、カルヴァドスさくらんぼのリキュールのキルシュなんかを熱々にふりかけるとさらにおいしい。

*1:だいたい10月いっぱいくらいかなあ。遅いところは12月くらいまで買えたりするけど。