編みものまわり
今までもちょこちょこ編んでいたけど、やっぱり空気が冷たくなってくると「さあ今年は何を編もうかなあ」という気になる。本屋さんにも今年の編みものの本が並ぶようになってきたし、毛糸コーナーの種類も一気に増えるし。
編みものの本もここ何年かでかなり傾向が変わったなーって思う。何年か前までは「手芸好きな人の冬の趣味のひとつ」という感じで、本屋さんに売ってた編み物の本も「うーん・・・これを頑張って作っても、これじゃ持ってるお洋服に明らかに合わない・・・」という「趣味の手芸作品」として独立してるような、どっちかっていうとファンシーな感じのものか、でなければボーイフレンドに編むセーター(こっちもかなり「これをもらっても・・・」という感じのものも多かったな)の初心者向けの本、って感じだったと思う。けど最近「自分で編んで、そして自分のお洋服や靴にも合うもの」という、本の中の作品はもちろん、編みものの本自体もかわいいスタイリングで見せる本が多くなって、自己満足だけじゃなく「実用的でなおかわいいものを自分の手で作る」って感じになってきたのはとてもうれしい。*1実際三國万里子さんの本を見ながら「これなら編んで(身につけて)みたい」ってはじめて思った人も多かったんじゃないだろうか。売ってるものよりかわいくて、どこにも売ってなくて、色や毛糸も自分の好みのものが出来上がるわけだから。ほぼ日の三國万里子さんのキットがあれだけ売り切れちゃうことを思うと、あのハンドウォーマーなんかの小物を編んでみて編みものにはまったって人はきっと多いんだろうなと思う。(あたしもストールのキットを注文しましたが)あと毛糸で作るアクセサリーとかいろいろ自由になってきたんだなーって思う。
あとあたしは「編む」という行為そのものにはまった、っていうのがあります。細かい編みこみの模様を編みはずさないように無心に編み図を追っていく、編み進めるごとに模様が形になって自分の目の前に立ち現れてくる。他のことが入り込む余地のない集中した濃密な時間、が楽しい。単純な模様でも「編んで形になる」ということに没頭できるし。
今は「手芸・編みもの」の枠を超えて、ラトヴィアの手袋の本とかフェアアイル模様集とかシェットランドやスコットランドの伝統柄など世界の編み物がいろんな雑誌や本でも紹介されるようになってきたし*2編みものの世界そのものが少しずつ広がってきたような気がする。何年か前ならシェットランド毛糸専門のお店*3なんて出来るとも思わなかったものなー。
- 作者: 三國万里子
- 出版社/メーカー: 文化出版局
- 発売日: 2013/10/19
- メディア: 大型本
- この商品を含むブログ (14件) を見る
- 作者: 中田早苗
- 出版社/メーカー: 誠文堂新光社
- 発売日: 2013/10/16
- メディア: 単行本
- この商品を含むブログ (1件) を見る
シェットランドのたからものニット: フェアアイル小物と伝統の棒針編みレース
- 作者: miro press
- 出版社/メーカー: 誠文堂新光社
- 発売日: 2013/10/10
- メディア: 単行本
- この商品を含むブログ (1件) を見る