読了

又次さんが亡くなって、澪ちゃんに味覚がもどって、つるやの顔ぶれも変わっていく。「えー、そうくるかー!」というエピソードも含めて「動く」巻。

残月 みをつくし料理帖 (ハルキ文庫)

残月 みをつくし料理帖 (ハルキ文庫)

フランス料理のお店で食べるフランス料理じゃなくて、すぐ手に入る材料で簡単でおいしくてボリュームもある、昔からお家で食べられている春夏秋冬のふだんのごはんのレシピがいっぱい。読んでるととにかく料理したくなる。東京下町の食べ物のある風景、沖縄の食べ物のある風景。正真正銘東京下町生まれ、育ちの著者の言葉の端切れよいリズムがそのままの文章で、読んでて気持ちいい。上の本もだけど、食いしんぼうな人の文章ってとにかく美味しそうで「作ってみよう」とストレートに思う。けどどんなに料理の描写が素晴らしくても、全然作ってみようとか食べてみたいなとか思わない文章もあるもんなー。文章って正直。
食物のある風景 (徳間文庫)

食物のある風景 (徳間文庫)