(多分)テンペ・マニス

「これね、代理店の営業の奥さんの手作りだって」とインドネシア出張から帰った上司が取り出したプラスティック容器。
ふたを開けると、何だかとてもよく知ってるような甘辛い匂い。
「なんですか?これ?」
「名前わかんないんだけど、テンペの佃煮?みたいな感じのもの」
見たところテンペの揚げたのと、ちりめんじゃこの揚げたの。
それから揚げエシャロットの味がする・・・赤唐辛子も入ってる。
確かに佃煮っぽいけど・・・
ごはんにかけて食べたりするそうで、さっそくインディカ米を買ってきて混ぜて食べてみました。
うん、おいしい。ちょっとエスニックな佃煮って感じです。
ごはんの友だね。
どうやって作るかわからないので調べてみたところ、これは多分「テンペ・マニス」という食べ物。
エシャロットとしょうがとにんにく、赤唐辛子を炒めて、そこに細長く切って揚げたテンペと同じく揚げたじゃこを加えてケチャップマニス*1で味付けする、というのが簡単でポピュラーなレシピのようです。
テンペ*2の名前は知っていたけど、どうやって食べるかはよく知らなかったけど、こうやって食べるとおいしいなあ。
今回いただいたのはteriと呼ばれるじゃこみたいな小魚入りだったけど、テンペだけで作ったりもするみたい。
上司はもうひとつ、同じ甘辛味でポテトチップスの砕いたのを混ぜてあるものをいただいたそうです。
ネットで検索したら、テンペって日本でも結構作られているんですねえ。
大豆や大豆加工食品を食べ慣れてる国だから、違和感がないってことかな。
テンペはイソフラボンもたっぷり含まれていて、ダイエットにもいいというし自分でも作ってみようっと。

*1:やし砂糖やスパイスなどを加えた甘辛いインドネシアのおしょうゆ

*2:ゆでた大豆にテンペ菌(ハイビスカスの葉っぱやバナナの葉っぱについているクモノスカビという菌)をふりかけブロック状にして発酵させたインドネシアの伝統食品。見た目はカマンベールみたいに白カビにおおわれた大豆のケーキ、みたいな感じ。発酵食品だけど、納豆のような匂いや粘りはない