女には向かない職業

京都への行き帰りで読んでしまいました。
おもしろかったよ。主人公のコーデリア・グレイは22歳の私立探偵。
それも彼女に探偵稼業のノウハウを仕込んだボス(探偵事務所の共同経営者でもある)が死ぬところから始まるので、これが彼女の初仕事。
「女には向かない職業」をやめることだってできるのに、あえて選ぶ、ところから始まるストーリー。
「22歳なのに、何て落ち着いててクールなコなんだろう」と思いながら読みました。
まあ、私立探偵なんてクールでちょうどいいのかもしれませんが。男女に関わらず。
あたしにとっては女性の私立探偵というと真っ先に思い浮かぶのはキンジー・ミルホーンなんだけど、このコーデリア・グレイはイギリス人なので、キンジー・ミルホーンより抑制のきいたヒロイン。(悪く言えば、ストレートにわかりにくいキャラクターというか。)
また修道院付きの学校を卒業したあと、父親について世界を旅し、その後探偵事務所に就職、という変わった経歴の主人公でもあります。
amazonに画像がないのですが、ハヤカワ・ミステリ文庫です。
かわりに、こっちもおすすめ。
キンジー・ミルホーン・シリーズ。
これは"A" IS FOR ALIBI(「アリバイのA」)から数えて18作目の最新作。

ロマンスのR (ハヤカワ・ノヴェルズ)

ロマンスのR (ハヤカワ・ノヴェルズ)