読んだ

あのコマーシャルに「うーん・・・」と思う人ってやっぱりいるんだな(笑)というのが本屋で立ち読みしたときにおかしかったので読んだ。フェミニストの視点、というだけでなく「ものの考え方」としてとてもシンプルでロジカルでおもしろかった。「フェミニストだからこう考える」わけじゃなくて、著者が考えたことに「フェミニスト的である」というラベルを貼る人がいるだけなんだろうな、きっと。

醤油と薔薇の日々

醤油と薔薇の日々

「杉浦さんは絶対江戸に住んでたことがあるんだろうなー」と思うくらい、リアルな江戸の市井の人々についてのエッセイ。時代小説を読んでると時々すごくベーシックなことを知らなくて文章を読んでも想像できないことがよくある。たとえば「つぶし島田」と言われてもぱっと頭にその髪型が浮かばないとか「よろけ縞」の着物がどうよろけてると粋で、どうよろけてると野暮なのか想像できなかったり。行事や着こなし、食べ物にまつわる江戸っ子の価値観や常識が詳しくイラストでも描かれていて、いろいろ今までの謎が腑に落ちた本。落語を見に行ったときも思ったけど、知識がないと深くは楽しめないことっていっぱいあるよなあ。
【Amazon.co.jp限定】 一日江戸人 (特典:新潮文庫の100冊キュンタ 壁紙ダウンロード)

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甘露梅―お針子おとせ吉原春秋 (光文社時代小説文庫)

甘露梅―お針子おとせ吉原春秋 (光文社時代小説文庫)

秋はまぐり 料理人季蔵捕物控 (ハルキ文庫 わ 1-18 時代小説文庫 料理人季蔵捕物控)

秋はまぐり 料理人季蔵捕物控 (ハルキ文庫 わ 1-18 時代小説文庫 料理人季蔵捕物控)

冬うどん 料理人季蔵捕物控 (時代小説文庫)

冬うどん 料理人季蔵捕物控 (時代小説文庫)

どの登場人物もよく考えるととってもシリアスな事情あり、なんだけどそれぞれ軽やかに語られるストーリー。登場人物のうち3人がパン屋さんで働いているのでいろんなパンが出てくる。どれもおいしそう。