おべんとう

今の会社に入ってから、ずっと社員食堂で日替わり定食を食べていたお昼ごはん。けどやたらがっつり系のメニューに占められ(男性社員が圧倒的に多いから)選択肢がとにかく少ないのと、社食が自分のいる建物から遠い別の建物にあるのでお昼を食べて帰ってくると昼休みがそれで終わり、という状況についに長年避けてきたおべんとう生活をスタートさせたのが3年前。
ただ料理は好きだしそこそこ何でも作ることができるけど、おべんとうはまったく作ることなくきた上に「おべんとう」といえばごはんにおかずが数種類きれいに詰めてあってフルーツなんかも片すみにあって・・・というコンサバなイメージがあったので、おべんとうひとつ作るのにゴージャスな夕ごはんを作るくらいの時間がかかってました、最初のころは。料理をお皿に盛るのと違って、箱に詰める=おかずの大きさと高さに絶対的なしばりがある、ということなので、おべんとうを作り慣れない身にはむずかしかったー。本屋でおべんとうの本を見るたびに「みんなほんとにこんな手のこんだラブリーなおべんとうを毎日作ってるのー?!」と何度かくじけそうに。もうイメージのおべんとうは捨て、自分が食べたいものが見た目はどうあれシンプルに詰まってればよし!という方針に変更(大体ふだんの自分をどう考えても、間違っても「ラブリーなおべんとう」路線じゃない)それからは朝20分くらいでぱぱぱと作ることができるように。ほんとにおべんとうって経験と慣れなんだなあ・・・。
おべんとうを作ってみようか、と思ったのにはこちらのブログ、東京弁当生活を毎日見ていた影響大でした。ブログを読む限り、お仕事がとっても忙しそうな方で帰宅も午前様、なのにほぼ毎日お弁当を作ってから寝るってすごいな、というのもあるけれど、作られているおべんとうがまず「ムダにこじゃれてない」「自分にとっては意外な食材とレシピ(参考になる)」それに何よりいつも「真っ当に美味しそう」なんですよ。そして独特のリズムがあっていつもユーモアこぼれる文章。いやほんと毎日楽しみに読ませてもらってます。年に数回行かれる「旅日記」もすごくおもしろい。特に自分が住んでたせいもあるけど「そうだ、マンチェスター行こう」という去年の北欧・イギリスの旅日記はほんとに毎日笑わせてもらいました。ぜひ。