最近は空いてる時間はわりと編み物をしていることが多いので、なかなか本を読む時間がとれないけど、編みもののすき間をぬうように読んでます。半分以上読みながら寝てしまうんだけど。
「ええもんひとつ」と「千両花嫁」は、茶道具屋のお嬢さんで目利きのゆずとその店の奉公人の真之介が駆け落ち同然に持った店、京都三条大橋の骨董屋が舞台。歴史上の人物が登場人物として出てくるのも楽しいし、*1いろんなお道具の話もくわしくて興味深い。ゆずが目利きなのは、由緒ある茶道具屋の娘として育ちつねにいいものを見て育ったからだというのだけど、意識的にお勉強しなくても自分の身の回りに「ええもん」を見てさわって育つ、ということが目利きにどれだけ大事かというのは、アンフェアなようだけど、よくわかる。知識だけでは手に入れられない「勘」のようなものがどうしたって養われるのだと思う。そしてそれが目利きと知識を分けちゃうんだろうな。何でもそうかもしれないけど。たとえば、ローマや京都に生まれて育ったら、つねに自分の身の回りに街中に本物の美術品を見て育つわけでしょ?見る目が養われないわけないと思うもん。美術品級のものを当たり前にみて育ったら。まあ、誰でもってわけじゃないけど、ベースとしてその人の中に蓄積される情報量が全然ちがうというか。あとから勉強した人とくらべるとね。料理とかもそうかもしれない。

千両花嫁―とびきり屋見立て帖 (文春文庫)

千両花嫁―とびきり屋見立て帖 (文春文庫)

3月のライオン」は棋匠戦ほぼまるごと1冊。
3月のライオン 8 (ヤングアニマルコミックス)

3月のライオン 8 (ヤングアニマルコミックス)

今までの3冊で「どうなるのかなあ、このふたり」と思っていた「路地恋花」の2組がハッピーエンドでよかった。十和田さん、最後には素直だったし。ああいう一見イジワルで性格悪そうな人に弱いんだよなー、とこのマンガを読んでいて再認識しました。(再認識してもなんのいいこともないのがまた・・・)
路地恋花(4) <完> (アフタヌーンKC)

路地恋花(4) <完> (アフタヌーンKC)

編み物まわりのエッセイなんだけど、お道具やいろんな作り目の方法なども。
おしゃべりKnit (読む手しごとBOOKS)

おしゃべりKnit (読む手しごとBOOKS)

東京行くとわりに飲茶や台湾料理を食べることがあった2012年。家でも作れたらいいなあと。北の方の中華料理より食べやすいなあと思う。ちょっと味は濃いけど。台湾のお茶も好き。
うちで食べる台湾式ごはん ~いつもの食卓によりそうやさしい中華料理~

うちで食べる台湾式ごはん ~いつもの食卓によりそうやさしい中華料理~

こんなに不定期更新のきわめて個人的なブログを読んでくださっている希少な方々へ。「どうぞよいお年を」

*1:おもに新撰組の人たち。