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最近は空いてる時間はわりと編み物をしていることが多いので、なかなか本を読む時間がとれないけど、編みもののすき間をぬうように読んでます。半分以上読みながら寝てしまうんだけど。
「ええもんひとつ」と「千両花嫁」は、茶道具屋のお嬢さんで目利きのゆずとその店の奉公人の真之介が駆け落ち同然に持った店、京都三条大橋の骨董屋が舞台。歴史上の人物が登場人物として出てくるのも楽しいし、*1いろんなお道具の話もくわしくて興味深い。ゆずが目利きなのは、由緒ある茶道具屋の娘として育ちつねにいいものを見て育ったからだというのだけど、意識的にお勉強しなくても自分の身の回りに「ええもん」を見てさわって育つ、ということが目利きにどれだけ大事かというのは、アンフェアなようだけど、よくわかる。知識だけでは手に入れられない「勘」のようなものがどうしたって養われるのだと思う。そしてそれが目利きと知識を分けちゃうんだろうな。何でもそうかもしれないけど。たとえば、ローマや京都に生まれて育ったら、つねに自分の身の回りに街中に本物の美術品を見て育つわけでしょ?見る目が養われないわけないと思うもん。美術品級のものを当たり前にみて育ったら。まあ、誰でもってわけじゃないけど、ベースとしてその人の中に蓄積される情報量が全然ちがうというか。あとから勉強した人とくらべるとね。料理とかもそうかもしれない。
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