ライブ月間

毎年12月はライブ月間。行きたいライブの予定を何も考えずに入れていくと、1週間の半分ライブに行ってたりして、おまけに西へ東へ移動してたりして、その間に友人の結婚式やら、久しぶりにごはん食べようね会やらで、師も走るかもしれないが12月はあたしも毎年相当走っていることになります。
先週の金曜日からはじまったライブウィークは名古屋での坂本龍一に始まり、翌日は友人と一緒に毎年恒例の矢野顕子のライブ。今年はゲストが清水ミチコさんで、彼女の芸達者さを目の当たりにしてただ爆笑+感嘆。このライブめちゃくちゃおもしろかったー!って感じで元夫婦のライブをまったく同じ場所で連日見て、翌日東京に移動して今年最後の堂島孝平のライブをスパイラルの地下のCAYで見て。(もちろんライブだけじゃなくて他にあれこれ巡ってきた東京滞在でしたが、これはまた明日にでも)
時々なんでライブに行くんだろう?と思うことがあるのです。CDだってDVDだっていろんな形で音楽を聴くことも見ることもできる。ライブに行っても、音楽にはさわることもできないし、かばんに詰めて持って帰ることもできない。ライブの記憶は自分の記憶には残るけど、音そのものはどこにも残らない。その時その場所に居合わせた人の時間にだけ存在する音楽。
時々(そんなにたくさんはないけれど)ライブの間、「音」が何の障害もなく、すうっと自分のからだの奥にストレートに届く気がすることがあります。目や耳から入ってきて感動する、のじゃなく、もっとずっと速く確実にその音楽が自分の中にすとんと入る、その曲を作った人、演奏している人の気持ちや感情をまるごと受け取ったような気がするときが。あのきゅっとしめつけられるような幸福な気持ちがあたしをライブに連れて行くんだろうなあ、と思う。多分。
さて、そんなライブ月間も土曜日の名古屋での村松健*1のピアノでライブ納め。彼のピアノはもうずっと長い間聴いてきて、ライブこそそんなにたくさん行けないんだけど、いつも自分の生活の中のどこかにずっといるピアノ。何より、ライブで上に書いたような「音が自分の中にまっすぐに入ってくる!」という幸せな体験をはじめてしたピアノを弾く人でもあります。名古屋でのライブはめったにないので、聴いてみたいなと思われたらぜひ。今回のライブは来月発売の新譜「イリフネデフネ」のCDもチケットにつくそうです。
2012/12/22(土)「村松健ソロライブ 出逢いと別れ」栄Doxy 14:00pm/19:00pm(昼夜2回公演)
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Japanese Piano

Japanese Piano

*1:多分名前を知らない人でもいろんなところで耳にしてるピアノじゃないかなと思うけど、今なら富士通のCMのピアノといったら「ああ…」と思う人もいるかな。