実山椒の青煮

いつもより早く梅雨入りしたなあと思っていたら、買い物の店先にもう実山椒やら青梅やらが並んでいる。いろんなものの季節感が少しずつなくなっても、実山椒や梅やらっきょうは1年のこの時期だけ。それも2週間くらいかなあ。他の用事があっても最優先。実山椒はちりめん山椒を作る時に使うので、青煮を冷凍しておいて、少しずつ使う。1年経って使い切ると次の実山椒の季節、となるといいんだけど大抵その前に使い切ってしまって、いつも「もう少し作っておけばよかったな」と思う。

覚え書き:茎をはずして実だけにし、たっぷりの水にあく抜きのため一晩漬けておく。(水がかなり茶色くなる)翌日一度ゆでこぼしてから水(5カップ)を替えて塩(大さじ1)を加えて10分ほどゆでる。煮切った日本酒と薄口しょうゆ(1/2カップずつ)を合わせたものに水気を切った実山椒を4−5時間漬け込む。冷凍庫で保存。

実山椒の佃煮とかも市販品で売っているので、毎年指先があくで茶色になるのに、茎をとるのは気の遠くなるような作業なのになんで作ってるんだか、と思うんだけど、やっぱり茎をはずしているとき、ゆでているときの深呼吸したくなるような清々しい香りが理由なんだろうなあ。