金沢と富山

先週の連休に金沢と富山へひとり旅。

高木糀商店

今回金沢で行きたかった場所のうち、ひとつめがこの高木糀商店。ひがし茶屋街のちょっとはずれにある糀のお店なんですが、写真にもある通りお味噌も売っています。時代劇にでてくるような店構えは、中に入っても昔ながらの作り方で糀を作っているので内装も昔のまま。糀を作る「折り」*1が高く店内に積まれています。お味噌を買ったとき、甘酒を牛乳で割ったものを出していただいたのだけど、これが本当においしくて思わず甘酒も購入。甘みのほんのりした練乳みたい。牛乳と混ぜて一晩冷蔵庫で寝かせるのが、こくを引き出すコツだそうです。他にいちごやバナナなどのフルーツと混ぜたり、蒸かしたさつまいもにクリームみたいにかけてデザートにしてもおいしいそうです。

コラボン

武蔵が辻からすぐの商店街を入ったところにある雑貨屋さん+カフェ。靴を脱いで上がるカフェに作家ものの食器や雑貨のスペースがあって、のんびりしてていい感じ。作家ものの食器を売ってるお店とかだと、シンプルでミニマムなスペースだったりするとちょっと息を詰めちゃうような緊張感があるんだけど、ここはゆるーくてリラックスできる感じで好き。ケーキやビスケットも売ってたり*2時々ライブもあるそうです。今度のライブは「アコーディオン」のライブだった。うらやましーい。写真はここで買ったタナカマナブさんのマグカップ。外側がシックなピンクベージュ、内側がミルクチョコレート色。ホテルの部屋でもこのカップでコーヒーを飲んでました。金沢は他にもギャルリ・ノワイヨやbenlly'sなど個性的ですてきな雑貨屋さんが多いし、街中に武家屋敷など古い街並みが残っているので街歩きが楽しい。街の真ん中にある「近江町市場」も活気があって楽しかった。

金沢21世紀美術館

ここが行きたかった場所2つめ。常設の「スイミングプール」とフリーゾーンの「タレルの部屋」を見たかったのです。「スイミングプール」は上から覗き込むとプールの底にいる人が見える・・・というのは水面のすぐ下にガラスがあって、その下はがらんどうの空間になっているから。有料の常設展スペースから地下に降りれば、今度はプールの中からプールの外にいる人を見上げることができます。本当にプールの底から見上げているみたいな感覚だけど、自分は服を着て呼吸をしている、不思議な感覚。
「タレルの部屋」は天井が四角く切り取られて吹き抜けになっている部屋。壁にそって作り付けられているベンチは、座ると自然と切り取られた天井を見上げる角度になっています。雪の降る寒い日だったので見上げる空は淡いグレイで、誰もいないがらんとした空間はどこまでもしんとしているのに、なぜだか気持ちがゆっくりと解放されるような気持ちのいい場所。晴れた日や夕暮れだとまた違う表情なんだろうなあ。特設展の「ホンマタカシ展」も見応えありました。特にLAのハイウェイ下のワイルドライフの写真がよかったなー。
美術館のカフェもガラス張りで外が見渡せるので開放感があります。ケーキもおいしかった。
あと、小さいながらミュージアムショップもおすすめ。図録や本だけでなく、アーティスティックな小さな雑貨や金沢のおすすめのお菓子なども売ってます。ここで売ってた にし茶屋街の「かわむらの甘納豆」がおいしくて、散歩がてらにし茶屋街のお店まで買いに行っちゃったもんなあ。ひよこ豆の甘納豆がお気に入り。

富山

金沢は事前の天気予報では大雪の週末ということだったけど、結局雪もそんなに降らなくて街歩きも楽しめたけど、電車で金沢から富山に移動する途中から雪があとからあとから降ってきて、富山に着いたら景色は真っ白。電車で1時間くらいの距離なのに全然違うんですねえ。着いて市電に乗って県庁前で降り、松川沿いのkoffeというカフェへ。元はガレージだったという小さなお店でローストしたコーヒーとシンプルで丁寧に作られたケーキや焼き菓子が食べられます。自分用のおやつに雑穀のサブレやはちみつのガレット、ケークオショコラなど買い込んで帰ったんだけど、ほんとに素直な味でおいしかった。こんなお店が家の近くにあったらなー。このお店は実は同僚の知り合いのお店で、あたしはもちろんはじめて訪れたんだけど、ずっと開店前からお店のブログを読んでいたのでなんだかはじめてのような気がしなかった。今度は目の前の松川の桜が満開のときに来たいなあ。
koffe 富山市舟橋南町10-3 tel/fax:076-482-3131
左の写真はkoffeでおすすめとして教えてもらった川上鱒寿し店の鱒寿司。お店によって鱒とごはんのバランスが少しずつ違うので、お家ごとにごひいきのお店が違うんだそうですよ。おいしかったなー。

*1:長方形の板に曲げわっぱを取り付けた糀を作る道具

*2:「キオラマフィン」のアフガンブラウニー買って帰りました。おいしかった!