松江

先週末、松江に行ってきました。山陰地方に足を踏み入れたのははじめて。今年の元旦に思ったことのひとつに「今まで行ったことのないところへ行こう」というのもあるし、出雲大社に行ってみたいなあと前から思っていたのもあるし、でもいちばんの目的は日本3大菓子処のひとつと言われる松江の和菓子と島根の窯を訪ねること。
名古屋からはのぞみで岡山まで行き、特急やくもに乗り換えて約4時間半の旅。朝から雨が降り始めて岡山で乗り換える頃には本格的な雨になったけど、電車の窓から雨の景色をうつらうつらしながら(朝が早かったので)眺める。倉敷を出るとすぐ景色が濃い緑の山の風景に変わる。窓の後ろへ次々と消えてゆく、水蒸気にくもる緑の樹々と水田の景色をぼんやり眺めながら「日本って水の国なんだよなあ・・・」とぼんやり思う。以前イギリスに住んでいた頃、イギリスから日本に帰ってくると湿度の高さもそうだけど、特に夏の緑の色が違うとよく思った。ロンドンの乾いた空気の中で見る樹々の緑はもっと淡くて透明で、さらさらという音が聞こえるような気がするほどだけど、日本の緑はしっとりと水分を含んで、樹々をすっぽり水の膜でくるんだようなちょっと重さのある緑。湿度でこんなに風景は違うのかと思ったなあ。田植えを終えたばかりの田んぼと山あいの川をいくつも抜けると、中海が右手に見えて松江に到着。