Susan Boyle

先週のニュースで何度となく流れたから、彼女の声を聴いた人もたくさんいるでしょうか。
Britain's Got Talentというイギリスの番組(素人のど自慢のような)で、スコットランドの小さな村に住む無職で47歳の独身女性、スーザン・ボイルさんが歌った「レ・ミゼラブル」の中の1曲"I Dreamed a Dream" 
歌う前に、(一般的な価値観でいうところの)若くも美しくもなく、小太りの中年女性で、喋る声はファニーヴォイスで強いスコットランド訛りの彼女が「あなたの夢は?」と審査員に聞かれて、ちょっと冗談ぽく笑いながら「エレイン・ペイジみたいなプロの歌手になること」と言った時、審査員をはじめ会場にいた人たちは苦笑とともにみんなかなりイジワルな表情(「あなたが?!」という)をしていたけれど。
彼女が最初の1フレーズを歌いだした途端、その声と歌の上手さに会場の空気が一気に彼女に引き寄せられるのが目に見えてわかる。もちろん彼女を最初に落とせるだけ落としておいて会場のリアクションを狙うという番組の演出上の意図もあったと思うけど、それでも彼女の歌が素晴らしいことにかわりはないと思う。
いずれにしても、人ってあんなに一瞬で心をつかまれるものなんだな。人間の声って、歌ってすごいなあと思ったなあ。
You Tubeで検索すると日本語の字幕版も見られるので、興味のある人は見てみて。