ホノカアボーイ

会社終わりに今日は映画へ。ハワイ島の小さな街、Honoka'aが舞台。
大学を休学して、その小さな街の映画館で住み込みの映写技師として働く主人公と、彼にごはんを食べさせる料理上手な「ビーさん」という女性のお話。格別これというストーリーがあるわけじゃなく、孫と祖母ほど年の違う主人公とビーさんが知り合って友人になり、彼女の死によってふたりが別れるまでの情景を淡々と描いていました。ほのかにせつなく。
ストーリーというストーリーがないので、見る人によっては「・・・で?」と思うかもしれないけど、あたしは好きだったな。
乾いた風が吹き抜けてゆくのーんびりした小さな街。年老い日系人の人々。きれいな海。おいしそうなごはん。
その背景に流れる音楽がよかった。お昼寝したくなるようなゆったりしたギターのシンプルなメロディー。サウンドトラック欲しくなっちゃった。エンドクレジットに流れる小泉今日子の歌もよかったな。
ずっと前にもナイト・レインボウの話を書いたけど、この映画の中にも出てきます。そのナイト・レインボウ(映画の中ではムーン・ボウと言ってました。)が見られるという街がこのホノカアという設定なので。映画の中では実際は見られないんだけどね。
この映画を見に行ったのは、この映画の中の料理を担当したのが、高山なおみさんだったので。
あたしは「ロールキャベツおいしそう・・・スパムむすびおいしそう・・・ハンバーガーもおいしそうだー・・・」とビーさんが料理をする場面に見とれていました。また彼女の家のキッチンがすてきなんですよ。古くて小さなキッチンなんだけど、いろんな花柄のコットンローンのカーテンがかかってて、カラフルなほうろうのお鍋やキッチン雑貨がいっぱいで。シンプルシックとはほど遠いんだけど、あたしはこういう使う人の好きな物だけが置いてあるキッチンが好きだなあ。

ホノカアボーイ オリジナル・サウンドトラック

ホノカアボーイ オリジナル・サウンドトラック

映画を見ながら、この↓本をなぜか思い出して、それは多分この本の空気感が映画の中の空気ととても似てたからだと思うんだけど、最後のクレジットを見てたら撮影がこの本の写真を撮った人と同じだった。思い出したわけだ。
Aloha Book―ハワイの行くとこ、見るとこ、食べるとこ

Aloha Book―ハワイの行くとこ、見るとこ、食べるとこ

帰ってから、お腹がすいてもいいようにと思ったのだ。

帰ってから、お腹がすいてもいいようにと思ったのだ。