花びら餅

お正月のお菓子と言えばこれ。
白い求肥のお餅の中にピンクの求肥、その中に白みそあん、真ん中に細長い牛蒡の蜜煮をはさんで半月型に折ってあるお菓子。
裏千家の初釜のお菓子としても知られている和菓子です。
ただこの写真の「美濃忠」の花びら餅は、白みそあん自体がピンクに色を付けてあるので直接お餅にあんが包んであります。
白いお餅からほんのり透ける薄桃色が迎春らしい。
元々の由来は何だったのかなと思ってちょっと調べてみたところ「平安時代以降の宮中の年中行事で、「お歯固め」という正月儀式があり、長寿を願って正月三が日に猪・鹿・押し鮎(鮎の塩漬け)・大根・瓜などを食べたらしい。当時の儀式に使われた餅は、円くのばした白餅に紅い菱餅をのせ、その上に押し鮎や味噌をのせていた。俗に宮中雑煮(ぞうに)とも包み雑煮とも呼ばれ、お年賀に宮中を訪れた公家が賜って火にあぶって食べたので、御所言葉で「やきがちん」と言われた。この押し鮎やイワシの干物が、牛蒡(ごぼう)に変わっていったらしい。」そうですよ。ふうん。