食味歳時記
今読んでるのは、これ。
写真は文庫だけど、あたしは古本で買ったので昭和44年版です。
獅子文六はフランスに暮らした人なので、フランスの食の話も少し出てきます。
書いてあることは現代の食いしんぼうと何も変わらないんだけど、「レストオラン」とか「白ブドー酒」「バタ」なんて言葉は時代を感じるなあ。
おかしいのは、とにかく最初から最後まであれがおいしいの、これがまずいのと食べもののことしか書いてないのに、最後の最後で「さて、一年間、長々と、書き連ねたが、なにが好きだの、かにがウマいのと、人に語ることが、あまり、意味のあることとは、思ってない。一人で、自由に食ってれば、いいのである。」*1なんて言っちゃうとこ。
- 作者: 獅子文六
- 出版社/メーカー: 中央公論社
- 発売日: 1997/10
- メディア: 文庫
- 購入: 1人 クリック: 1回
- この商品を含むブログ (5件) を見る
*1:句点は原文のまま