猿ぐつわがはずれた日
女優のもたいまさこさんのエッセイ集。
日常の何気ないことを書いてるのに、その状況に彼女が居ることを想像しながら読むとこみあげる笑い。
(それもその「状況」自体は笑えない話だったりするのに)
文章に独特のテンポがあって、話にも文章にも緩急があるんですよね。うまいなあ。
「かもめ食堂」の3人の女優さんは、どの人もエッセイがおもしろいなあ、と思う。
飄々としてるのに、そのエッセイの中で繰り広げられている場面はコメディ。
でも「自分」のことを書いてるのに「コメディ」っていうのは、その場を客観的に見る目をいつも持ってるってことなんですよね。
ずっとインドア派だった彼女が40を過ぎてスキーをはじめたというくだりで、友人がスキーをする彼女を評して
「動く仏像」のようだ、と言ったというところでは思わず飲んでたコーヒーを吹きそうになりました。
この本結構前のものなので写真がないのですが、幻冬舎文庫です。*1
また「かもめ食堂」見たくなっちゃった。
もうすぐ映画「めがね」も公開されるなあ。「ほぼ日」でこの映画の中のごはんを特集してるんだけど、とってもおいしそうなんだー。楽しみ。
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