しゃべれどもしゃべれども

映画「しゃべれどもしゃべれども」の原作。
映画を見て、読みたいなと思っていたので。
原作、おもしろかった。
結構映画と違うところが多くて、こんなに違うのかと意外な気がしたほど。
第一、映画って原作より主要登場人物がひとり少ないのね。
主人公のいとこの役だから、わりと重要な役どころなんだけど。
映画だと、主人公の落語家と主人公に落語を習う「口下手で仏頂面の美人」がハッピーエンドになるくだりが、それまでの話の流れからすると唐突な気がしてちょっと違和感があったんだけど、原作を読んだら「あー、なるほどね」とすんなり納得。
ラストシーンの場所も映画と原作ではまるで違う季節と場所で*1個人的には原作のシチュエイションの方が最後まで読んできてぴったりだと思ったなあ。

*1:原作は冬かと思うくらい寒い早春の夕暮れの玉川上水。映画は春のお昼間、隅田川水上バスの上。