La Voiture

今日は日帰りで京都へ。目的はライヴだったんですが、もうひとつの目的はLa Voiture(ラ・ヴァチュール)のタルト・タタンとくるみのタルトを食べること。
まったくの偶然なんだけど、ライヴのあった京都会館と目と鼻の先で、歩いて5分くらいの場所。
なぜそんなにここのタルト・タタンを食べてみたかったかというとね、ここのパティシェは86歳現役のおばあさまパティシェなんですよ。
フランスに旅行した際、コースの最後のデザートに出てきたタルト・タタンがおいしくて日本でも出来ないかと思ったのですって。
くるみのタルトにいたっては、元はマダムの友人が作っていたらしいんだけど彼女が作ることになって、それでもっとおいしいものを作りたいとくるみのタルトの故郷であるスイスまで研究に行ったとか。
このとき74歳だったそうですよ。なんてバイタリティ!
そういうバイタリティのある人が作るものはきっとおいしいはず、と思うので。
スイスにはいろんなくるみのタルトがあるそうですが、ここのはサンモリッツ地方のものだそうです。
タルト・タタンはあたためてから、プレーン・ヨーグルトをかけてサーブされます。
「クリームじゃなくてプレーン・ヨーグルト・・・」と食べる前はどうなのかなあ?と思っていたんだけど、食べてみて納得。
日本だとりんごの酸味が少ないから、プレーン・ヨーグルトで酸味を足してあるってことなのね。
普通だとフィリングのりんごにレモンとか足しちゃうと思うんだけど、りんごは砂糖のみの素直な甘みで濃いカラメル色。
最初ヨーグルトのかかっていない部分を食べてみたら「・・・あれ?結構甘さ控えめ・・・?」と思ったんだけど、ヨーグルトと一緒に食べると「うわ、ジャストの甘さだ!」
そう、甘過ぎず、でも足りなくもない。ぴったり甘酸っぱくて、カラメルの苦みが引き立っておいしい。
これ、もし酸味にレモン使ってたら、ここまで素直な味にならないよなあ。
くるみのタルトは、焼きの甘めのタルト生地の中にはちみつ風味のキャラメルクリームとくるみがぎっしり。
うー、おいしい。こってりしてるんだけど甘さが絶妙なの。
写真はテイクアウトしたのを途中でどうしても中を見たくて、箱を開けてみたときに公園のベンチで撮りました。
いつもならお店の人にことわって食べる時に写真を撮るんだけど、写真を撮るのが似合わない感じのシックなカフェスペースだったので敢えてお店の中では撮らなかったので。
チョコレートケーキのように見えるのがタルト・タタンです。