ほのかに白粉の匂い

id:kinutさんも書いてましたが、今楽しみに見てるドラマは「芋たこなんきん
あたしは大阪生まれでも育ちでもないので、多分微妙なディテールはわからないまま見てるような気はするけれど、なんといっても藤山直美がうまいので見てて楽しい。あの絶妙な間。やっぱり上手な役者さんが出てるドラマはいいな。
今までも朝の連続テレビドラマは何故か大阪制作のものは毎回ちゃんと見てるなあ。
「ほんまもん」でしょ、「やんちゃくれ」もそう。(「ふたりっこ」は日本にいなかったので見てないのです)
昨日部屋の模様替えをしてて、この「ほのかに白粉の匂い」という田辺聖子のエッセイ集を見つけて、読みふけってしまいました。
初版が1986年だから今から20年前の若い女性にむけたエッセイなんだけど、全然古くない。
今読み返しても「確かにねー」「うーん、なるほどねー」と思いながら読みました。*1
近くの本屋いくつかで探してもなかったし、多分今は古本屋か図書館へ行かないと読むことは出来ないかもしれませんが。
そうそう、源氏物語の現代語訳はいろんな人のがあるけど、今まで読んだ中では個人的に「田辺源氏」がいっとうおすすめです。小説として読みやすいのももちろんだけど、いっとう源氏物語の登場人物の気持ちに沿った現代語訳だと思うな。「谷崎源氏」*2「橋本源氏」*3「与謝野源氏」*4と読んだけど、どれもそれぞれ捨てがたいんだけど、源氏物語の原文の「ロマンチックな連続ドラマっぽい感じ」は田辺版がいっとう近かった。あとは瀬戸内寂聴版も読んでみたいな。

*1:ということは20年前と女性、または女性の社会の中での立ち位置も環境も基本的にあんまり変わってないってことかもしれないけど。それもなんか切ないなあ。

*2:谷崎潤一郎

*3:橋本治

*4:与謝野晶子