バジル氏の優雅な生活

古本屋で見つけて、買ってしまいました。
1巻から4巻までしかなかったんだけど。こどもの頃、全巻持ってたんだけど引っ越ししてるうちになくなっちゃったんだよなあ。
舞台は(多分)1900年代初頭のロンドン。
主人公の有閑貴族のバジル・ウォーレン卿とその彼を取り巻く人々のお話。
初版が25年前(!)ということにまずびっくり。
だって、あまりにも、リアルなんだもの。
まるで、1900年代初頭のロンドンに住んでたのかと思うくらいに。
自分が大人になってからロンドンに何年か暮らしてみて、その上でこれを読んでみても、人物設定から街の様子も貴族の暮らしも「・・・おかしいなあ・・・」って思うところがまるでないのに、驚く。
このままそっくりイギリスのドラマにできるよ。
そして、主人公以外の登場人物が実にカラフルでみんなイギリス人っぽい。
大人になって読んでみても「うーん、確かに・・・」と思う話ばかり。
すごいなあ、こんな大人っぽい話が25年も前に少女漫画誌に連載されてたなんて。
三原順の「はみだしっ子」シリーズや萩尾望都の「トーマの心臓」や吉田秋生の「バナナフィッシュ」も少女漫画誌に連載されてたことに驚いたけど。(だって「はみだしっ子」なんて大人になって読んでも充分むずかしかったよ)
今のまんがはわりに自分の半径数メートルで起こる恋愛の話がほとんどだけど、少女漫画の最初の頃は「少女」って枠でくくれない、いろんなジャンルが成立していたんだなあ。
あー、5巻から先を読みたくなっちゃったよ。古本屋に探しにいこうかな。