料理歳時記

「いまや、まったく忘れられようとしている昔ながらの食べ物の知恵、お惣菜のコツを、およそ400種の材料をとりあげて四季をおってあますところなく記した、日本の「おふくろの味」総集篇」と表紙の内側のコピーには書いてありますが、この本の初版は1977年。
今では「おふくろの味」でさえないものもたくさんありますが、今でも簡単に作ることの出来るものもたくさんのってます。季節の食材別に書かれているので、もともとは実用的な目的のもとに書かれたものだと思うんだけど、エッセイとしても充分おもしろいです。
レシピは和食中心だけど、春だったら苺ジュースや苺ジャム、りんごのゼリー、夏はカスタードレモンアイスクリームや梅ジャム、秋の栗の渋皮煮なんかの作り方も。
昔はあたりまえだったこと、ってこういうことだったんだなあ、って。

料理歳時記 (中公文庫)

料理歳時記 (中公文庫)