夏の和菓子

今日の名古屋は「もう秋だね・・・。」って気分になるくらい、名古屋の夏にはありえない涼しさ。
気温が上がって日差しが強くなっても、日陰に入ると風が涼しくて気持ちのいい一日でした。
雲ひとつなくて、一日中蛍光灯の下、エアコンの風の中で仕事してるのがほんとにもったいないような日でしたね。
今日は帰り道の途中にある和菓子屋さんに寄りました。
会社から家までの間に名古屋城があるので、帰り道周辺の城北、城西は和菓子屋さんが多いのです。
その中でもお気に入りのお店は「新不老園」というお店。
ここは季節ごとの生菓子が美しくて、餡の味もふんわり豆の香りがして、そしてリーズナブル。
かなり古い感じのお店で、店内も古い映画のセットに出てきそうな感じ。
古びたショウウィンドウには和菓子の見本が並んでいて、数を言うと奥から出してきてもらえます。
今日買ったのは、「朝顔」「むらさめ」「葛まんじゅう」「麩饅頭」
朝顔」は、白いお餅のなかに粒あん、そして表面のまん中が星形にくぼませてあって、そこにうっすら紫がかったブルーの寒天が流し込んであるお菓子。ほんとに朝顔だー。
「むらさめ」は大納言小豆が散らしてある小豆のサンドイッチになってるお菓子。(でも「むらさめ」ってにわか雨って意味の秋の季語だけど、なんで今日売ってたんだろう・・?)
「麩饅頭」は生麩の中にこし餡が入ってるお菓子。生麩のもちもちとこしあんのしっとり。
これは笹の葉にくるんと巻いてあります。京都の麩嘉のもおいしいけど、これもおいしい。
生麩のお菓子って夏しか売ってないから、夏の間はつい麩饅頭を選んでしまう。
今日は買わなかったけど、ここにはお気に入りの「清流」という夏のお菓子があって、これは透明な円柱型の寒天の中に同じくベージュと薄茶の寒天とあずきの小石、そしてその上を水ようかん(多分)のちっちゃな鮎が泳いでるお菓子。
「すごいなあ、こんなちっちゃなお菓子の中に風景があるんだもんなー・・・」と食べる前はいつも食べるのが惜しいような気がして、しばらく見とれてしまう。
そうだ、今日は「かすてら端切れ」も買いました。
かすてらの端だけ入ってる袋で、あるときとないときとあるんだけど、焼きたてのかすてらの端ってしっとりしてておいしいんです。今日の詰め合わせには「味噌松風」って赤みそと胡麻のお菓子も数切れ入ってました。