My Fair Lady

BSでさっきはじまったとこのこの映画を見て、今日はおしまい。
下層階級の言葉を喋り、薄汚れた顔の花売り娘であるところのオードリー・ヘプバーンが上流階級の言葉を仕込まれてレディになってくストーリーなんだけど、彼女は汚い服を着て下品な言葉を喋っていても、態度も大きいし(笑)顔に品がありすぎて全然ワーキング・クラス以下に見えない。それがあとで変身してレディになってく過程では逆にぴったりはまるんだけど。イライザのように花売り娘*1をしていても彼女同様、どのクラスの人も自分が属するクラスにプライドも矜持もあるわけなので、下のクラスだからといって上のクラスの人にへりくだる、という場面はイギリス映画ではあまり見ないけど。
主人公イライザのお父さんはthの発音がfに聞こえたり(例えばthinkがfinkに聞こえる)eiがaiという発音だし、母音の前のHが抜けるんですが(イライザが劇中で歌う歌でもHenry HigginsじゃなくてEnry Igginsと歌ってるけど)これは典型的なロンドン下町言葉の人の発音。登場人物はみんなそれぞれの階級を代表して喋っている感じなので、発音が露骨なほど喋り分けられてます。(イギリス映画は基本的に何でもそうなんだけど)聞いててもおもしろい映画。

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*1:花売り娘は当時の女性の職業では最下層に近い。