青空の卵
先週の金曜日、会社の帰りに三省堂をぶらぶらしてたとき何となく目について買った本。
殺人事件は出てきませんが、ミステリー。それも主人公は引きこもり(気味)のプログラマーで帯のキャッチコピーが「ひきこもり探偵」(笑)
まあ、ミステリーの世界にはRocking chair detectiveとかあるし、家にいても謎を解いちゃう探偵っているよね。
クリスティーのミス・マープルだってセントメアリミード村から出たことないけど(旅行とかでロンドンに行くことくらいはあったにしても。)村人になぞらえてすべての殺人事件の犯人を完璧に推理しちゃうし。
この「ひきこもり探偵」鳥山信一くんは男前で料理上手、という設定なんですね。過去にトラウマがあって情緒不安定。毒舌で頭が良くて、でも少年のままの純粋な心を持ってる、となかなか個人的なツボをつくキャラクター。個人的にツンデレなキャラクターって弱いので。
作者の坂木司さんは*1出生年以外は性別も明らかになっていない覆面作家らしいけど、あたしは女性のような気がするなあ。こんな主人公のキャラ設定、男性作家はしないような気がする。女子好みな設定だもん。あと出てくる女性の登場人物の描写がリアルだし。これで男性作家だったら驚くなあ。
とにかく登場人物が主人公の部屋に集っては(まあ、主人公が引きこもってるから行動範囲は狭いので)何かを食べてるというシーンが多いのも楽しい。
1冊目の短編集がおもしろかったので、週末で「仔羊の巣」「動物園の鳥」と引きこもり探偵三部作を一気に読了。
最終巻には、話の中に出てくる料理のレシピものってます。
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*1:主人公格でもある鳥山の友人と同じ名前でもある