土曜日

エトワール

いつもはぼんやりしている土曜日の午前中、なんだけど今日は映画館へ。
2002年に公開された映画「エトワール」を観に。
上映期間中、10:40amの1回しか上映されないので*1土曜日に行くしかないな、と思ってたので。
これはパリ・オペラ座バレエ団のドキュメンタリー。
エトワールっていうのは、ロイヤルバレエのプリンシパルと同じ、バレエ団のトップダンサー。
エトワールの下にプルミエ・ダンスール、スジェ、コリフェ、カドリーユと全部で4階級にわかれているそうです。(エトワールは特別なのでのぞく)小さい頃からオペラ座バレエ団の付属のバレエ学校で学び、入団試験を受けて上級への試験を受けて・・・と数々の試験をくぐり抜けてきた才能だけが集まるバレエ団。
ドキュメンタリーなので、エトワールをはじめいろんなダンサーへのインタビュー、練習風景、オペラ座の舞台裏まで見られるのでおもしろかった。
男女とも美しいのはもちろん、人間の身体ってこんな動きもできるのかあ・・・とても自分と同じ人間の身体と思えないなあ・・・とうっとり。もちろん才能と練習の賜物ではあるんだけど。
身体の動きだけでなく、指先や視線までもキレイってすごいなあ。

プロフェッショナル

映画を見たあと、探してる本があって本屋さんへ。
でもひとつめの本屋さんも「扱ってません」ふたつめも「ありません」
うーん、出たばかりのはずなのになあ、と思いながら3つめの本屋さんへ。
ざっと見回しても無いので店員さんに聞いてみると、早速検索してくれたんだけど「扱ってませんねえ」
別の、担当の店員さんにも聞いてくれたんですけど、担当の方が「ああ、これ客注のみで買い切りなので・・・」と言ってるのが聞こえてきました。
客注だけで買い切りかあ、探してもないわけだ・・・。
大手の本屋さんに並んでる本は普通、「取次」という本の問屋さんが出版社と本屋さんの間に入り、本を選んで本屋さんに配本してくるんですね。
そして本屋さんは基本的には不要と思われる配本分や、売れ残った本は返本できるわけです。
買い切りというのは文字通り「本屋さんが買い取って売る」ということで出版社に返本できない本だということ。
それで予約分や客注と呼ばれるお客様の取り寄せなどの(確実に売れるあてのある)注文分しか仕入れない、ということなわけです。
(実際あとで調べたら、探してた本は予約分だけの受注生産本だった。ということは発売日後の客注も不可能な本ということ。)
仕方ないので帰ろうとしたら、後ろから「お客様」と呼ばれたのでふりむくと、担当の店員さんが
「あの、隣のビルの地下にある○○書店には行かれましたか?」
「いいえ」
「えーと、僕が今朝そこのお店の前を通った時には平積みになってたので、あそこなら絶対あると思うんです。客注分以外も仕入れてると思うので。」
「ありがとうございます!」
行ってみたら、確かに平積みになってて無事購入できました。
ライバル店だと思うのに、わざわざ追いかけてまで教えてくれてありがとう。
今回は売ってなかったけど、これから本を買う時はきっとここで買うわ!と思ったよ。
だって何でもそうだけど、お店って品揃えだけじゃなく、扱っているものに愛情と知識があって、よいサービスを提供できるプロフェッショナルな人がそこで働いているかって、いっとう大事じゃないですか?
この親切な本屋さんは、栄のMana Houseです。

*1:名古屋のミニシアター、名演小劇場で同じ監督の「オーロラ」が公開されていて、その特別上映のため