今日は

今週末に終わってしまうのでちょっと遠い駅まで映画を見に行く。「マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙」
公開された頃から見ようと思っていたけど見逃していて、やっと見ることができた。あれだけ外見の違うメリル・ストリープがどう見ても途中からマーガレット・サッチャーにしか見えなくて、声もあのアクセントも記憶の中にあるサッチャー首相の喋り方とシンクロしてきて、最後には本人が喋っているようにしか聞こえなくなってくる。すごいなあ。
日本だって女のひとが男の人しかいない世界で同じ仕事をしていくのは今でも本当に大変だけど、マーガレット・サッチャーが首相になったのは今よりもっと世界は女性に閉ざされていて、おまけに今よりもずっとずっと階級社会でもあったのだから、女性で中産階級の出身で一国の首相を生きる、という決意は本当に前例のない苦しい選択(本人が望んだものだとしても)だったんだろうなと思う。
映画はデパートの最上階にある映画館だったので、終わったあと、地下の「ルピシア」で「白桃烏龍 極品」という桃の香りの烏龍茶と「シェラザード」というグリーンティーにミントとブルーの矢車菊ブレンドしてあってグレープフルーツの香りのお茶を購入。*1どちらもとても夏向きの爽やかなお茶。もちろんお湯でいれてもいいんだけど、あたしはポットに水と一緒にお茶をそのまま入れ、冷蔵庫で水出ししています。これは「ルピシア」の方に教えてもらいました。
そしてフレッシュハーブが安く売られていたので、ハーブのいい香りについテンションが上がり、後先顧みず大量購入。バジル、タラゴン、タイムにローズマリー、それからコリアンダー。それぞれ両手にこんもりのるくらいの量。もちろん料理に使うけど、とてもすぐに使い切れる量じゃないし・・・。タラゴンは明日チキンとじゃがいものソテーに使おうと思ってるんだけど、バジルはパルメザンチーズとペストにでもしようかなあ。あとはハーブオイルかハーブビネガーかなあ、保存できるものとすると。

*1:夏期限定のお茶だと思います。

読了

ビブリア古書堂の事件手帖」シリーズ。2と3も一気読み。
このシリーズ読むと、さらに読みたい本が加速度的に増えて困る(笑)

乙嫁語り」相変わらずの描き込みの美しさ、細かさに、「エマ」の時もそうでしたが、今回はもっとクラクラします。「エマ」の時と同様「この時代に生きてたんじゃないの・・・?!」と疑いたくなるくらい衣装も背景も何もかもリアルです。もちろん話もおもしろい。今度はイギリスから舞台は中央アジアへ。1-4巻が現在出ています。
乙嫁語り 1巻 (BEAM COMIX)

乙嫁語り 1巻 (BEAM COMIX)

ちょっと前になるけれど森薫さんの絵が表紙だったので手に取ったのが「英国メイド マーガレットの回想」という本。キッチンメイドから料理人になり、後に50代を過ぎてから作家になって自身の1920年代の家事使用人の生活をリアルに描いた回想録。メイドから作家になるという経歴は非常に稀だと思うので、経験者の手による事実に基づいたメイドの生活の描写は他にはないんじゃないかなあ。訳は「エマ」時代考証の監修もしてた村上リコさん。脚注が適切かつ的確でとても読みやすい。
英国メイド マーガレットの回想

英国メイド マーガレットの回想