読んだ本
この人の本を読むたびに、こころの膝を打ちまくり。「そうなんだよ!」ってことがピンポイントで書かれてるって読んでいてこんなにストレスフリーなんだと毎回思う。
- 作者: 能町みね子
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2014/12/04
- メディア: 文庫
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個人的には映画「マザーウォーター」のウィスキーだけのバーを営んでいる女性の役が好きです。おいしいウィスキーと水と氷、そしておいしい水割りの飲めるタンブラー(映画の中のタンブラーは木村硝子のタンブラーだと思う)
あの水割りは本当においしそうでした。
- 作者: 群ようこ
- 出版社/メーカー: 角川春樹事務所
- 発売日: 2013/07/13
- メディア: 文庫
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- 出版社/メーカー: バップ
- 発売日: 2011/05/11
- メディア: DVD
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- 作者: 伊藤まさこ
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2014/12/04
- メディア: 単行本
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中でもビストロのシェフである女性がこれからの目標を聞かれて「わたしにはずっと目標はないから、これからもありません」って最後にさらっと答えているところがとても好き。
パリジェンヌについて書かれた本はほんとうにたくさんあると思うんだけど、彼女たちの「基本的に他人の目は気にしない」(自分勝手で自己中心的な訳ではない。むしろスタンディングポイントについては保守的ですらある)「基本的に気負いがない」というのが真逆の日本の読者をひきつけるのかなあ。
- 作者: 山本ゆりこ,アトランさやか
- 出版社/メーカー: 毎日新聞社
- 発売日: 2013/11/19
- メディア: 単行本
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こちらにしばらく書いてないのですが、ひとこと日記みたいなのをはてなブログで書きはじめました。
http://marblesundays.hatenablog.com/
最近読んだ
- 作者: 柚木麻子
- 出版社/メーカー: 双葉社
- 発売日: 2013/04/17
- メディア: 単行本
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- 作者: 柚木麻子
- 出版社/メーカー: 双葉社
- 発売日: 2014/10/15
- メディア: 単行本
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- 作者: 前田京子
- 出版社/メーカー: マガジンハウス
- 発売日: 2014/09/08
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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- 出版社/メーカー: 北見ハッカ通商
- メディア: ヘルスケア&ケア用品
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- 作者: 渡辺有子
- 出版社/メーカー: 主婦と生活社
- 発売日: 2014/11/28
- メディア: 単行本
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しばらく
こちらにしばらく書いてないのですが、ひとこと日記みたいなのをはてなブログで書きはじめました。
http://marblesundays.hatenablog.com/*1
ここはこれからも忘れた頃にこっそり更新したりしてると思います。いや、こっそりする必要もないんですけどね。
大いなる沈黙へ
舞台はフランスのアルプス山脈、グルノーブルの北側の山の中にある修道院、グランド・シャルトルーズ。修道士の生活を数ヶ月に渡って監督ひとりが修道院に住み込み撮影した、ドキュメンタリー。ただし普通のドキュメンタリーと違うのは、撮影に当たって修道院側から提示された条件が「照明なし、音楽なし、ナレーションなし、修道院でともに生活して撮影者は監督ひとりのみ」
実際にこの映画のフィリップ・グレーニング監督が、この映画の撮影許可を修道院に願い出て撮影許可が下りたのが16年後(!)、撮影に約1年、編集に約5年の時間が費やされていて、この映画の中で撮影されている情景は2000年頃の修道院のもの。
このグランド・シャルトルーズ修道院は戒律の厳しいカルトジオ会に属していて、修道士(もちろん女人禁制で、修道院敷地内に女性のみならず観光客など修道院に関係ない人間の通行も許されていない)は食事と生活のための労働(酪農、清掃、写本、庭仕事など)以外はすべての時間を神への祈りに捧げる。またその祈りはまず独立した個室で行われたのち教会堂で共同で祈るけれど、1週間のうち日曜日以外は修道士同士の会話も基本禁じられているため、教会堂での祈りが済んだ後は各々自室にて孤独に祈る。
修道院の個室がどのように成り立っているかというと、まず修道院の中央に長方形の中庭、それを取り囲むように回廊、その回廊を取り巻くように中庭つきの居住スペースが配されていて、その中庭に隣り合った個室はそれぞれ高い壁で仕切られているので個室同士の連絡はない。また修道士は個人で食べる野菜などはこの個室に付属の中庭でそれぞれ栽培するが、それ以外の調理された食事やパン、ビスケットやフルーツなどは、回廊側の個室の壁に小さな穴が開いていて、その穴に取り付けられた回廊側の小さな扉から助修士によって差し入れられる。食料を配る際、助修士と修道士が顔を合わせることはない。
とにかく起きているほとんどの時間を神への祈りに捧げる日々、そして一生。
映画自体はほぼ3時間あるのだけど、撮影条件にもあるとおりナレーションもないし音楽もないし、祈りの時間は照明もないので真っ暗だし*1「ちゃんと3時間起きていられるかな…」と思ってたけど、修道士の生活が興味深く、ほとんど眠りこけることもなくじっと見てしまった。音は基本的に修道士たちの動作音、つまり足音や椅子を引く音、衣擦れ、あと聖歌を歌う声、自然の音(川の流れや雨音など)だけ。
以前「ダイアローグインザダーク」に参加した時、自分の指先も見えない真っ暗闇の中を動くのは不安よりもかえって視覚からとらわれるものがまったくなく自由な感じがした、と書いたことがあるけど、修道院の中も一見人生のほぼすべてを祈りに捧げるってすごくストイックなんだけど(実際ストイックな話だけど)祈り以外のことからは良くも悪くも基本的に隔絶されているわけなので、とらわれるものが極端に少なく「やりたいことをやる」という目的(神とともに生きる人生)のためには、とても自由な場所にいるんじゃないかなあ…とちょっと思った。*2
あ、ちなみに薬草酒のシャルトルーズはこの修道院で製造されているはず。映画にはまったく出てこないけど。
■
*p1*[day in day out]エコアンダリヤ
ふだんは市場で野菜を買って放り込むような大きめマルシェかごを1年中どこに行くにも持って歩いてます。読みかけの本やノートブックをいつも持ち歩くし、水筒やお腹がすいたとき用にビスケットも、買い物したらエコバッグなくても全部放り込めるしと便利なんだけど、ちょっと近くに買い物に行くとか友達と夕方からごはんを食べに行くだけとかには大きすぎる。ちょっと小さめでかわいくて使い勝手のいい夏のかごはないかなーと探したんだけど、なかなか気に入ったのが見つからない。それなら作るかー、と作ったのがエコアンダリヤで編んだかご。マルシェかごのS-Mサイズくらいの大きさでいくつか編んだところ。
エコアンダリヤは木材パルプが原料のレーヨン100%の糸。しゃりしゃりしていて編んでても暑くないし、出来上がると少し光沢はあるけどラフィアで編んだような感じに。糸自体とっても軽いのでかなり大きめのものを編んでも軽い。冬の手袋やマフラーを編んでる棒針はかなり慣れたんだけど、エコアンダリヤはあんまり使ったことのないかぎ針。最初はかぎ針で編むときの力の配分がわからず、妙に力が入って右手がつりそうになりました。(今は慣れて大丈夫)
写真のはお財布とスマートフォンとハンカチ、あと折りたたんだナイロンのエコバッグとリップグロスが入るくらいの小さなバッグ。近くの買い物用に「松編み」*1の練習をかねて編んだもの。このくらい小さなものなら週末の1日で十分編めるし、帽子やバッグなどの小物なら思ったより時間はかからないと思います。
今年は手芸売り場にエコアンダリヤで編むバッグと帽子の本がたくさん出てます。個人的には「リトルバード」*2編集の本がおすすめ。掲載作品が無駄に装飾的な手作りを強調したものでなく*3シンプルでちょっと気のきいた、おしゃれさんなデザインの手芸本ばかりなので。背表紙の下のほうに小鳥のマークがついているのですぐわかります。
エコアンダリヤのかごバッグ&帽子―サイズで選べる子どものアイテムつき
- 作者: リトルバード
- 出版社/メーカー: 成美堂出版
- 発売日: 2014/02
- メディア: 単行本
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天然素材で編むかごバッグと帽子―ecoーAndaria (SEIBIDO MOOK)
- 作者: リトルバード
- 出版社/メーカー: 成美堂出版
- 発売日: 2012/01/20
- メディア: ムック
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ナチュラルでかわいいかごバッグ&帽子 (SEIBIDO MOOK)
- 作者: リトルバード
- 出版社/メーカー: 成美堂出版
- 発売日: 2011/02/05
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読了と読みかけ
旅行中はとにかくまとめて本を読むチャンス。でも長編よりも短編やエッセイなど、移動の途中で読むのが楽な本を選んでます。長編はどうしても集中して一気に読みたいから。そして大阪に行ったら必ず寄る心斎橋のSTANDARD BOOKSTOREでまた本を買ってしまう。ループ。でもSTANDARD BOOKSTOREで本を買わずに出てくるのは難しい。寄るといつも「へえ、こんな本が」という発見が必ずあるし、本と本とのつながりや本と物とのつながりをうまくディスプレイしてていつも入るとなかなか出てこられない本屋さん。今回は十三の第七藝術劇場に「さよならケーキとふしぎなランプ」という映画を見に行くつもりだったので、STANDARD BOOKSTOREをじっくり見る時間があんまり取れなくて残念(それでも1時間以上いたけど)
- 作者: 酒井順子
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2013/11/15
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- 作者: 福田里香,よしながふみ
- 出版社/メーカー: 太田出版
- 発売日: 2014/05/29
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- 作者: グウィネス・パルトロウ
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2014/05/29
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- 作者: 大貫妙子
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2013/10/31
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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- 作者: ジェーン・スー
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2014/07/24
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*p1*[day in day out]クスム
先週末、大阪の友人のところに遊びに行ったついでに足を伸ばして神戸へ。目的はクスムのカレーを食べること。三宮から少し歩いたハンター坂の途中にあるインド料理のお店。*1
このお店はインド人の方しかいないけど、基本お昼のメニューは、サラダ、じゃがいものサモサ、カレーが2種類とダール、ごはんとチャパティ*2、チャイのセットなので、座ると自動的に出てくるので言葉が通じなくてもテーブルにつけばランチにはありつける。
ベジタリアンのお店なので、カレーも野菜系のカレーのみ。今回はいんげんとパニール*3のカレーとベジタブルコフタ(野菜と小麦粉で作ったおだんごみたいなもの)のカレー。辛い物好きの人にはやや物足りない辛さかもしれないけど、辛いのがあんまり得意でないあたしには程よく辛くて、野菜だけなのにいろんなスパイスで深みがあってとってもおいしい。今回ダール(レンズ豆のスープ)があんまり美味しくて最初に一気に飲み干してしまい、おかわりをしたほど。ダールはインドのお家ではおみそ汁のように毎日食べるスープ。ちょっと疲れたときやお腹の調子が悪いときなんかにも食べるって聞いたことがあるけど、旅行中ちょっとお腹の調子が悪かったのにダール食べたあとは調子よかったなあ、そういえば。スパイスがいいのかなあ。
お店の中には以前は別だったスパイスショップも一緒になっているので、チャートマサラ(サラダやフルーツにかけるミックススパイス)やカレーリーフ、自家製ガラムマサラに大好きなベールプーリの大袋を購入。ベールプーリは豆の粉で作ったベビースターラーメンみたいのやライスパフやナッツ、玉ねぎやトマトのみじん切りに甘酸っぱいソースやチリソースを混ぜて食べるスナック。今回買ったのはライスパフやヌードルやナッツに甘酸っぱい粉末のスパイスミックスが添付されているもの。そのまま食べてもいいし、自分で野菜を混ぜて食べてもおいしい。
もっと近くにクスムがあったらなあ、毎週でも行くのに!